乳酸菌とアルコールを一緒に摂取すると効果がなくなる?

乳酸菌とアルコールを一緒に摂取すると乳酸菌の効果はなくなってしまうのでしょうか。乳酸菌とアルコールの関係について解説します。

 

 

アルコールには殺菌作用がある

 アルコールには殺菌作用があることは、多くの人が知っているところでしょう。病院などの施設に行けば入口には消毒用アルコールが置かれていますし、注射の際には針を刺す箇所にお消毒用アルコールを塗布して殺菌を行います。まだ消毒用アルコールが存在しなかった時代にはアルコール度数の高い飲用アルコールで傷口の消毒を行いました。このことから分かるように、アルコールには消毒作用があるのです。

 

乳酸菌も死んでしまう?

 殺菌とは、菌を殺す作用のことです。それぞれの微生物は生息するための条件が限定されており、その最適な環境を損なうと死滅してしまいます。例えば、温度が変化すればほとんどの筋が生息できなくなることから、加熱殺菌も成り立つわけです。その環境の塩分濃度が高いと菌の活動が止まって動けなくなるからこそ、塩を用いた保存食も作ることが出来ます。それまで菌が生息してきた環境に度数の高いアルコールが加えられると、菌はたちまち生き延びることが出来なくなるのです。
 では、乳酸菌を摂取した後にアルコールを飲むと乳酸菌は死んでしまうのかといえば、そんなことはありません。なぜならば、アルコールは体内に入ると、胃液や消化酵素などの影響を受けて殺菌作用が失われてしまうからです。

 

死んでなお活きる乳酸菌

 しかし、それを言うまでもなく、乳酸菌も体内に入ると胃液や消化酵素の影響を受けてほとんどが死んでしまいます。それでいいのです。なぜならば、乳酸菌は腸に死んで届いても効果があるからです。腸に届いた乳酸菌の死骸は、腸内の善玉菌のえさになり、善玉菌が増えるのを助けます。ヨーグルトを食べると腸の働きが良くなるとか、乳酸菌のサプリメントを飲むと腸の働きが良くなるというように言われますが、これは全て口を通じて体内に入った乳酸菌が死骸となって腸内に到達し、善玉菌の働きを活性化する働きを持っているからなのです。
 したがって、乳酸菌を摂取してからアルコールを飲んでも、効果が損なわれることはありません。