乳酸菌は免疫力を高めてくれる

免疫とはなにか

 冬は風邪やインフルエンザが流行します。冬以外の季節にも風を引くことはありますが、冬が圧倒的に多いでしょう。これには、体が冷えることによって血管が収縮すること、窓を閉じていることが多く空気がこもりやすいこと、乾燥した空気はウイルスが繁殖しやすいことなどが原因となっています。しかし、冬も風邪やインフルエンザとは無縁で、いつも元気な人がいます。このような人は、人ごみの中などの感染しやすい場所に行っても風邪やインフルエンザになることがありません。風邪やインフルエンザにかかってしまう人と、まったくかからない人の違いはどこにあるのでしょうか。

 

 この違いは、ずばり免疫力にあります。免疫とは体に備わっている防御システムのことであり、ウイルスなどの外敵が体内に侵入してきたときに撃退する働きを持っています。免疫力が高い人は風邪をひきにくく、逆に免疫力が低い人はすぐに風邪をひいてしまうのです。

 

乳酸菌が免疫力を高める

 免疫システムの大部分を担っているのは腸です。免疫機能を働かせるため細胞を免疫細胞と言いますが、人間の腸には体内の免疫細胞の60~70%が存在しているといわれています。そのため、腸内環境が悪化するとどうしても免疫力が低下してしまいます。

 

 乳酸菌などの善玉菌を摂取し、腸の中にたくさんの善玉菌がいる状態を作っておくと、免疫細胞であるマクロファージやリンパ球が活性化することが出来ます。また、これらの免疫細胞は免疫グロブリンA抗体という物質をつくることで病原体の毒を無毒化するのですが、乳酸菌にはその働きを促進する効果もあります。このことから、乳酸菌を摂取して善玉菌を増やしておくことが、いかに免疫力アップにつながるかが分かります。

 

 また、乳酸菌は腸内で酢酸や乳酸を作りますが、これによって酸性になった腸内では病原菌が増殖しにくくなるという点からも、免疫力アップにつながります。