乳酸菌でがんを予防しよう

がんという病気

 

 がんは未だ効果的な治療法が見つからない大変な病気です。日本ではがんで死亡する人は年々増えており、厚生労働省の統計によると1981年に死亡原因のトップとなり、それから今に至るまでトップを維持し続けています。2005年には全死亡者数の30%を超えました。つまり、3人の1人ががんで亡くなっているのです。

 

 がんにも色々な種類のものがありますが、胃がんや子宮がんが減少傾向にある一方で、肺がん、乳がん、大腸がんなどは増加しています。特に、日本人は大腸がんを発症しやすい体質であるとされています。そのような体質の日本人も、かつては野菜や魚を中心として食生活によって大腸がんの発症を抑えられていたのですが、戦後食生活が欧米化したことによって、大腸がんの発症リスクは高くなっています。タンパク質や脂肪分が多い食事は大腸がんのリスクを高めるからです。

 

乳酸菌ががんを予防する

 

 なぜタンパク質や脂肪分の多い食事が大腸がんのリスクを高めるのかと言えば、それは人間が食べたものを腸で消化し吸収するからです。消化と吸収には腸内細菌が深くかかわっていますが、タンパク質と脂肪分をたくさん摂ると、腸内では悪玉菌が増殖してしまいます。悪玉菌は腸内でアンモニアなどの色々な有害物質を生成し、アミノ酸を腐敗させて免疫機能を低下させます。生成される有害物質のなかにはニトロソアミンやベンツピレンといった発がん物質も含まれており、これが大腸がんを引き起こすとされています。

 

 これを防ぐためには、乳酸菌の摂取が有効です。腸内細菌の総数は一定であり、善玉菌・悪玉菌・その他の菌の割合が常に変動しています。乳酸菌を摂取して善玉菌を増やすと、相対的に悪玉菌の数が減ることとなり、大腸がんの発症率を低下させることが出来ます。

 

 したがって、普段からタンパク質や脂肪分の摂りすぎを控えた健康な食生活を意識しつつ、乳酸菌を摂取することによって大腸がんを予防することが出来るのです。