乳酸菌が尿酸値を下げ痛風を改善する

尿酸値が高くなると痛風になる

 戦後、日本人の食生活が西洋化した結果、痛風に悩む人が増えました。痛風とは、食物に含まれるプリン体が尿酸に変わり、関節に蓄積して痛みを引き起こす病気です。私自身、空手に勤しんでいたころ、強くなるために体重を増やして体格を豊かにしようと思い、とにかく大食いをしていたところ、尿酸値が異常に上昇して軽度の痛風を患い、医者から注意されたことがあります。

 

 プリン体は、必ずしも有害物質というわけではなく、人間の活動に欠かせない物質です。食べる楽しみをもたらしてくれる「うまみ」成分にもなります。しかし、必要以上の摂取を続けていると、尿酸値が高くなり、痛風や高尿酸血症になってしまいます。

 

 特に注意すべきは夏場です。夏は気温が高く、よく汗をかく季節です。また、ビールが美味しいためアルコールの摂取量も増えがちです。アルコールの分解のためには水分が必要となるため、発汗やアルコールの摂取によって体内の水分が奪われると、当然ながら血中の尿酸濃度は高くなります。その結果、痛風が引き起こされる恐れがあるのです。

 

乳酸菌が尿酸値を下げてくれる

 最近の研究では、乳酸菌を摂取することが痛風の予防や改善に役立つことが分かっています。臨床試験の結果、乳酸菌がプリン体に作用し、血中の乳酸濃度の上昇を抑制することが明らかになったのです。

 

 臨床試験では、痛風と高尿酸血症の治療中である患者に対して行われました。患者を2グループに分け、一つのグループにはPA-3株というヨーグルトを1日2回、100gずつ8週間にわたって摂取してもらいました。その結果、乳酸菌を摂取していたグループは、摂取していなかったループに比べて、尿酸値の上昇が抑制されていたのです。

 

 これは、PA-3株がプリン体を分解して消費しているためです。その働きの結果被験者の体内ではプリン体が減少し、結果的に尿酸値も低くなったのです。現在、日本では痛風や高尿酸血症の患者は年々増加傾向にあるため、あらたな対応策として注目が集まっています。